サーバー環境設定

.wpgui.json の作成

~/.wpgui.json は、サーバー側でPHPやWP-CLIの実行環境を設定するファイルです。 レンタルサーバーなど、PHPのパスがカスタムの環境で必要になります。

この設定が必要な環境

  • Xserver、さくらレンタルサーバーなどの共用レンタルサーバー
  • PHPのパスが /usr/bin/php 以外の環境
  • WP-CLIをホームディレクトリにインストールした環境
  • curlのバージョンが7.35未満の環境(SSL/TLS通信に問題がある場合)

1 概要

WP-GUIのスクリプト(update.sh、snapshot.sh)は、サーバー上で実行される際に ~/.wpgui.json を読み込み、 PHPやWP-CLIのパスを取得します。

ファイルの場所

~/.wpgui.json

(ホームディレクトリ直下、ドットファイル)

VPS・クラウドサーバーの場合

標準的な環境(PHPが/usr/bin/php、WP-CLIがグローバルインストール)では、このファイルは不要です。

2 設定項目

以下の4つの設定項目があります。すべてオプションです。

キー 説明 デフォルト
php_path PHPバイナリの絶対パス /usr/bin/php
wp_cli_path WP-CLIの絶対パス wp(PATHから検索)
http_post_command API送信用PHPスクリプトのパス
(curl 7.35未満の場合のみ)
(通常は不要)
disk_quota_gb ディスク容量上限(GB) (制限なし)

各設定の詳細

php_path

WP-CLIを実行する際に使用するPHPバイナリのパスです。 レンタルサーバーでは特定のPHPバージョンを指定する必要があることがあります。

/usr/bin/php8.4

wp_cli_path

WP-CLI(wpコマンド)の絶対パスです。 ホームディレクトリにインストールした場合に指定します。

/home/username/bin/wp

http_post_command (通常は不要)

curlのバージョンが7.35未満でSSL/TLS通信に問題がある場合のみ必要です。 WP-GUIが提供する http_post.php を配置して指定します。

/home/username/scripts/http_post.php

確認: curl --version で7.35.0以上なら設定不要

disk_quota_gb

レンタルサーバーのディスク容量制限(GB)を指定します。 スナップショット作成時に容量チェックに使用されます。

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3 ファイルの作成

SSHでサーバーに接続し、以下のコマンドで設定ファイルを作成します。

基本的な作成方法

# 設定ファイルを作成
cat > ~/.wpgui.json << 'EOF'
{
  "php_path": "/usr/bin/php8.4",
  "wp_cli_path": "/home/username/bin/wp"
}
EOF

# パーミッションを設定(推奨)
chmod 600 ~/.wpgui.json

注意: username の部分は実際のユーザー名に置き換えてください。 パスは絶対パスで指定する必要があります。

必要な項目だけ設定する

すべての項目を設定する必要はありません。必要な項目だけを記述できます。

# PHPパスのみ設定する例
cat > ~/.wpgui.json << 'EOF'
{
  "php_path": "/usr/bin/php8.4"
}
EOF

4 サーバー別の設定例

Xserver スタンダード / プレミアム / ビジネス

{
  "php_path": "/usr/bin/php8.4",
  "wp_cli_path": "/home/xs123456/bin/wp"
}

※ PHPバージョンはサーバーパネルの設定に合わせてください

さくら さくらレンタルサーバー

{
  "php_path": "/usr/local/php/8.3/bin/php",
  "wp_cli_path": "/home/username/bin/wp"
}

ConoHa ConoHa WING

{
  "php_path": "/usr/bin/php82",
  "wp_cli_path": "/home/username/bin/wp"
}

VPS VPS / クラウドサーバー

標準的な環境では設定ファイルは不要です。 PHPやWP-CLIをカスタムパスにインストールした場合のみ作成してください。

~/.wpgui.json は作成不要

5 動作確認

設定ファイルが正しく作成されたか確認します。

ファイル内容の確認

# ファイルの存在確認
ls -la ~/.wpgui.json

# 内容を表示
cat ~/.wpgui.json

# JSONの文法チェック(jqがインストールされている場合)
jq . ~/.wpgui.json

パスの確認

# PHPのバージョン確認
/usr/bin/php8.4 -v

# WP-CLIの動作確認
/home/username/bin/wp --info

WP-GUIから確認

  1. 1 ダッシュボードでサイトの「更新情報を取得」をクリック
  2. 2 更新情報が正常に取得できれば設定完了

設定完了!
これでWP-GUIのスクリプトが正しいPHP/WP-CLI環境で実行されます。

トラブルシューティング

JSONの文法エラー

jq . ~/.wpgui.json でエラーが出る場合

  • カンマの位置を確認(最後の項目の後にカンマがないか)
  • 引用符が正しく閉じられているか確認
  • 波括弧 { } が正しく対応しているか確認

PHPが見つからない

指定したパスにPHPがない場合

ls -la /usr/bin/php*

このコマンドで利用可能なPHPバージョンを確認できます

設定が反映されない

  • ファイル名が正確に .wpgui.json(ドット始まり)か確認
  • ホームディレクトリ直下に配置されているか確認
  • jqコマンドがインストールされているか確認